Ⅹ.ベーシックを磨く10のチェックポイント

  (かなり長いですが、一応メインディッシュの一つ。)

 

今回、きちんとしたベーシックを身に付けるために

特にレッスンがスムーズに進むように、
割と細かい解説をしようとしているわけですが

このベーシックステップ、最初(Ⅰ.サルサダンスとは)にも書きましたが、
ある程度ステップが出来るようになったら卒業、そういう種類のものではないですね。
少なくとも上級になるまではずーっと修正とブラッシュアップが必要なものだと思います。
とにかく磨くことが必要。

まあ、そんな段階の話ではなくて
つまり、「週末、サルサバーに行って楽しく踊りたいなぁ・・」
(この気持ち、すっごい大切)
そこがとにかく第一目標であるビギナーさんの場合でも
ベーシックステップに対しては、最初に若干の気合いというか
薄くても(笑)根性が必要。

ただ、根性はあっても、どういう方向へ進んでいいのかがわからなければ
効果は期待できないですよね。
そこで、ベーシックステップを私なりに見直してみて、
チェックすべき点、これをリストアップしてみました。


このチェックポイント、私の考えでは
10個あります。

ただし、1番目と2番目に関しては・・ 実はもう既に解説しており、
それは、

“ ボール⇒ヒール ”  “ ボール&フラット ” の足運びを行う。
そして
   ヒザをほんの少し曲げ、その曲げを常時維持する。
この二つですね。

※ヒザの方は、男性(リーダー)は

最終的にほとんど曲げないスタイルに落ち着くケースもそれなりにある・・
その辺の説明はすでにしました。(Ⅷの後ろの方で)
ただ、初心者さんは最初は曲げてやってみてください。
女性の場合の曲げは(その程度の差はあっても)ほとんどの場合で、
そして最後まで必須ではないかと考えます。



さて、
ここからが新しい部分。 3番目のチェックポイントです。

ヒザの次は
“ つま先 ” について。

まあ、これは・・ 自然にやってください。(笑)


実際、ベーシックステップのつま先の方向に関しては、まず二通りの考え方があると思います。

A.つま先もまっすぐに。
B.つま先は気持ち外側へ向ける。

(つま先が内側に向き、結果内股のベーシックステップになる・・というのはサルサではありえないです。というかほぼすべてのペアダンスで内股系は無いはずです。〈極めて特殊なケースを除いて〉)

そして、上記2パターン以外に
ボールルーム系のラテンダンサーの場合、
C.かなり外側へつま先を向ける 場合があります。
(まあ、30°を越えて45°くらいまでね。)
競技ダンスのメソッドを使うにはそちらの方がフィットするということなんでしょうけど、
(つまり、ショーやパフォーマンスなどのステージ上での演技、または競技なども想定しているダンサーの場合、どちらかというと開く傾向があるように感じますね。 ※あくまで傾向です。
また、バレエ経験者の場合も開くことが多いように感じます。)
スケートのインサイドエッジを使うような感覚でグリップ力と推進力を増す、
あるいは、プレップ(準備動作・力を溜めること)をしやすいとか、ある種の基本動作が繋げやすいとか
身体のムーブメントをアピールしやすいとか、ラテンのグルーヴをステップで出したいとか、
いろいろな理由でそうなっているのではないかと思います。
(サルサはとても自由なダンスで、個々の踊り手の背景も尊重しますから、
そういうやり方に慣れているのであれば、それで進んで問題無し。)

それから、サルサでもキューバンスタイルの場合、つま先を明瞭に外側へ開く場合が
結構あります。(理由は、キューバンサルサで強めにかかる遠心力に対し
カウンターバランスを取りやすいという事、そして
上のボールルーム系の理由もかなり入っているかもしれませんね。)

  
実際、インストラクターさんでもBというよりCを支持する方はそれなりにいると思う。
特にラテンのグルーヴを重視される方はC寄りになるのかもしれない。
社交ダンスのラテン種目の経験者であれば、Cを第一候補として推す人が

かなり多くなるんじゃないかな。(あくまで推測だけど)

最も、ソーシャルをスピーディにLAやNYスタイルで踊る場合には
AもしくはBで充分という考え方も普通にあります。
まあ、“ 平行派 ”も “ 外側派 ” も

自らの経験を踏まえて、つま先の角度を選びとっており、

どちらかが絶対に正しいという訳ではありません。
まあ、「自然にやればよい」もしくは使い分けるのが理想ということでしょうか。

ちなみに、私はだったりだったりしますね。
うーん・・ かすかに寄りのくらいが標準というか・・ 多いかな。

気持ち、わずかに、外へ向ける。(でも、まっすぐも少なくはない気がする。)

“ わずかに外側へ向ける ” ってどのくらい? と聞かれたならば
“ わずか ”  です。(笑)

それでも、どのくらい? と聞かれたならば・・

10度以内かな。
進行方向を12時とした時、
左足を11時半の短針くらい、右足を12時半の短針くらいの方向へ、それぞれのつま先を向ける。
そうすると角度的にはそれぞれ15度になりますが、
個人的にはこれはまだ結構開いている感覚。もっとまっすぐに修正して・・

やはり10度以内、1桁の角度でしょうね、“ わずか ”  というのは。

(個人的な感覚なので、あくまでも参考程度に受け取ってください。)


というわけで ビギナーさんの場合、

きちんと進行方向へまっすぐにつま先を向けるところからスタートし、
自分に一番フィットする角度を探られるのがよろしいかと思います。

また、割と見られるケースなのですが、
特に男性で、日常生活のつま先がそもそも外側へハッキリ角度をつけて開いている事があり、
(年齢が行くと、そうなる男性は多いのでは?)
その場合にはダンスの際は出来るだけまっすぐ方向へ揃え、
しばらくは両足の平行を維持しながら、バランス感覚を養う方が良いと思われます。
バレエやボールルームダンスのラテン種目的につま先を開く場合と、

そもそも身体バランスが悪いからつま先が開いてしまっている場合

(=足裏の重心が一定せずランダムに散ってしまっている状態)

とでは 一見似ていますが、
ダンスを踊る上での中身がまるで異なる、次元が違うということ。
やはり、まっすぐでバランスよく動けてから開く必要があれば開くのが良いと思います。

 

というわけで、つま先の方向のチェックが必要。

3番目のチェックポイントは、そうまとめることにします。

まあ、いろいろと書いておきながら なんですが、つま先に関しては
あまり神経質にならず、自然に・ナチュラルにやってください。(笑)
というか、インストラクターさんに習う機会があればそれをきっちり真似るようにしてみては?
どんなやり方でも必ず収穫はあります。
最終的には無意識に適切な角度で踏み出せる、使い分けられるようになるのが理想かな。

では、次。


ここまで3つの指摘をしましたが、
〔 ボール&フラット、膝の曲げ、つま先の方向 〕
その辺を気にすると、どうしても下を向いてしまいますよね。
ビギナーでうつむきがちなってしまう人は必ず出て来ます。
(まじめなところがある人ほど、そうなる傾向有り。)

ですが、視線は前です。 相手を見て下さい。
(一人で練習する際は、相手をイメージして。)

駆け出しのダンサーが足元を見てしまうのは無理もないですが、
目視で足元チェックをし続けるのは極力避け、
(足元チェックが必要ならば練習時に好きなだけやっておくようにし)

相手がいるのであれば(いるのだから)
顔を起こし、動いていても前を相手を見るようにしてください。

漠然と見るくらいで構いません。
じーっと見る・見続ける必要は必ずしもありません(笑)
最初は相手の額を中心に “ 漠然と見る ” のが良い方法かも。
眉間を中心に見ると、相当見ている感じです。
それで時々目を合わせれば、ソーシャルダンスとしてはベリーグッドでしょう。

外国の方なら、相手の目を見るのは普通・というか当然でしょうね。
気の弱い人は最初抵抗があるかもしれませんが、
(私もそうでしたし。 特に日本人は抵抗を感じる人が結構いるはずで)
まあ、慣れですね。 俺様風の視線をロックオンできるリーダーでしたら問題ないですが(笑)

身長差がある場合は、正しい姿勢で前を向き、
適度に目を(要所で目を)合わせたりすれば  いい感じになって来ると思います。

“ 顔を上げて、視線を前へ・相手へ ”

“ 下を向かない・視線は相手へ。”
これが出来ていないとダンスの姿勢を損ないます。

次、そう・・「ダンスの姿勢」は本当に大切ですね。

“ 動きながらも理想的な姿勢を維持するということ。”
ソーシャルの場合はステージで見せる場合とは異なり、
見栄えを第一の問題にしている訳ではありません。
(美しい見栄えであることに越したことはありませんが、少なくとも最優先の問題ではありません。)
それがないと体幹の軸が安定せず、綺麗でスムーズな、そして緩急をつけた体重移動になりにくく・・
とりわけ女性(フォロワー)の場合は、上手に反応することが出来ない(出来にくい)ので問題となります。
とりわけ、ターンが上手くいかないケースも出て来るでしょう。
男性(リーダー)の場合は、

ポジショニング(位置取り)への弊害が真っ先に出て来て
ペアで踊る際、双方の快適さを損なうかもしれません。
簡単に言うと、姿勢の悪さがダンス上達の障害になる、

どこかで上達が止まってしまう主因の一つになる ということ。
また、ペアダンスの場合、姿勢の良し悪しでエネルギーロスの出方が全く違うので
その点でも姿勢の維持は重要です。


“ 綺麗な姿勢の維持 ”
言葉にするのは簡単ですが、実行はとても難しい。
すべてのダンスで必須とされ、口を酸っぱくして言われるのが “ 正しい姿勢 ” でしょう。
最初はまず無理です。
でも、
“ 目立った欠点はそれほどない ”   “ 一応、及第点 ” くらいの範囲には

収めておく必要があります。初期段階であっても。
出来れば、“ なかなかいいんじゃない?”
くらいを目指したいですね。


ですので、ここで基本的なチェックをやってみましょう。


(注)このサイトでは、身体を動かす内容がいろいろ出て来ますが、
(ダンスに関するウェブサイトなので、当り前ですが)
からだは人それぞれです。
皆、運動歴や身体のウィークポイントは異なりますので
自己責任において試すよう、お願いします。

 

 

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まず、背中・足のふくらはぎ・そして後頭部と、

自分の背面全体がピッタリくっつけられる「壁」を見つけておきます。

手を水平に広げた時の左右の余裕も必要。

めぼしい壁が見つかれば、それで準備OK。

 

 

それでは、まず最初に

普通の日常的に立っているやり方で
立ってみてください。
それが、あなたの基本姿勢。ということですね。

10~20秒間、目を閉じてこの姿勢を感じ取り、

大体でいいですから覚えておいてください。


それでは、その状態からフラットな壁に背中を合わせてみてください。
ゆっくりと壁に付けてみましょう。

ピッタリくっつけてみてくださいね。
かかとも壁へ付けます。足のふくらはぎも同様に壁へ。
顔は自然に前へ向けてください。
押し付けるような強めの圧力を壁にかける必要はありません。
自然にピッタリとつけます。 後頭部も。

その状態で両肩はちゃんと壁にくっついていますか?
シルエット、つまり一番外側のラインはさすがに付かないでしょうけど
普通に肩がついているかどうか。
そこを確認し、付いてないと感じたら両肩をぴったり壁に付けてみてください。

次に、腰の部分のすきま、空間をチェックします。
猫パンチの手(笑)と言いますか、指先に一番近い第一関節と
次の第二関節を曲げ、指の付け根の第三関節は曲げない状態、
これを背中のウエスト部分のすきまに差し込んでみます。
(握りこぶしじゃないってこと。)
まあ、個人差はあるけど3~5センチ程度の厚みでしょうか。

差し込んでみて、抵抗はあっても入るようだったらここはOK。

次に、今度は両腕を水平に上げて壁に手のひらをつけてみます。

ぺたっと手のひらを付ける。
リラックスしてください。気持ち良く感じたらOK。
この時に、肩をすくめず自然に下へ落としリラックスした状態をキープ。
(ここ、ポイントかも。)
で、水平に上げた両腕を静かに下へ降ろします。

(手のひらを壁につけた状態を維持しながらゆっくりと。じわじわと。)
これで肩の外側は壁に付くと思います。
(さきほどの確認で ” 付いている ” と思った人も
実は完全に付いていなかったケースもあるはずです。)

手が下まで来たら、手のひらを普通に身体に付け、
その状態でゆっくり壁から離れてください。

まず、これが良い姿勢で踊るための ” 原型 ” です。

 

最初に感じた自分の基本姿勢と、壁から離れた時に感じた姿勢の間に
” かなり違いがある ” と実感されたらそれは
日常生活での姿勢が悪くなっている。問題がある。
ということなのでしょう。

 

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踊る上での姿勢の維持は、本当に重要なポイントですが

よりダンス的なフォームについてはレッスン等で見ていくつもりです。
今は、この原型を保つように心掛けていればOK。
(これさえキープ出来ていれば70点くらいは行ってると思いますよ。)

ここはLAon1のステップ解説でしたが、
” 原型となる姿勢 ” はすべてのサルサスタイルに共通する、あるいは
すべてのソーシャルダンスに共通するかもしれない重要な点ですので
時々、壁を使ってチェックしてみてください。

以上、
“ 綺麗な姿勢の維持 ” についてでした。



さて、
これで5つ出ましたが・・
並べてみます。

①常にボール&フラットで。
②膝の曲げを維持。
③つま先の方向をチェック。
④下を向かない・視線は相手へ。
⑤綺麗な姿勢の維持。

 

 


次です。 6番目。
今度は、ビギナーの方が混乱しそうな点を1つ、整理しておきます。
(ちょっと難しい内容も含みます。)

先ほど、“ Ⅷ.LAon1のステップ・その基本 ” の最後、

8番目の映像でステップの映像を見た際、
二通りのやり方があることを指摘しました。

両足が中央で揃いそうになるステップの時
(具体的にはカウント3とカウント7)
右足と左足がぴったり揃っているか、ほとんど揃っているレッスン映像と
明らかにずらしている映像、この二通りあるのがおわかりでしょうか。

と書きましたが、
これは、どちらかが誤りという訳ではなくて、
考え方・アプローチの違いに過ぎません。

と言う風に述べました。
この点をもっと詳しく見ておきます。


観察力のある方であれば、
先の映像を見て、次のように言うかも。


前に出した足を元に戻す時、それと後ろに引いた足、

これも元に戻す時、
両足を
①横に完全にぴったり揃える映像と、
②少しずれて揃える感じ、

それから
③歩くように「結構行き過ぎる」ようにステップする
のもあるし、
④揃える感じは全く無くて、完全に同じ歩幅でステップする
ような、そんなのもあって、
なんかそれぞれ印象が違うんだけど
どれが正解なわけ??
(この場合の ” 横に完全にぴったり揃える ”  とは左右の足を接触させるという意味ではなくて
左右の足が前後にずれてないという意味です。)

こういうことです。

 

 

・ 「 横に完全にぴったり揃える 」

・ 「 少しずれて揃える 」

・ 「 結構行き過ぎる 」

・ 「 ほぼ完全に同じ歩幅でステップする  」

  

    


ピッタリそろえるサルサステップ
少しだけずれて揃えるサルサステップ
結構行き過ぎるサルサステップ
ほぼ完全に同じ歩幅のステップ

  

まずは、まったく同じ順番でステップしたとしても、①と④では “ ステップの表情 ” がまるで違っている点をご理解下さい。

  

注: この図は、あくまでも理解して頂くためのガイドです。

神経質に “ 正確にこうでなくてはならない ” というものではなくて、目安として考えてください。

その前提で話をすれば・・

②③はもうちょい ずれたり、あるいはそこまでずれないケースもあるでしょう。

特には、かかとに

わずかにオーバーラップする程度が合うという人もいるでしょうし、逆に

靴の半分とか、前から三分の一などが好みという人もいるでしょう。

④に近づいたり②に近づいたりという事ですね。

①や②と比べ、④の前後の移動量が明らかに大きいのは、ニュートラルポジション

(ホームポジション・セントラルポジションとも。要は中央のポジションです)

における足幅のずれがそのまま全体の移動量に影響するからです。

しかし、それは絶対的ではなく、 

における前後への “ ブレイキング・ステップ ” は、とかのように大きく取ることも可能です。

あるいは逆に、③④はもっと絞る〈前後の移動量を小さく踏む〉ことも出来なくはありません。

いずれも、組んだ相手が “ スムーズに快適に踏める ” という範囲内においてですが。

また、曲のテンポに左右される部分は結構あると言えますし、ダンスフロアの

混み具合でも当然変わったりします。 その辺は、踊って慣れて行けば、わかってくると思います。)

  

  

  

   

さて、上の疑問

「なんかそれぞれ印象が違うんだけど
 どれが正解なわけ??」

 

に対する答なんですが・・

“ 考え方・アプローチの違いに過ぎない ” と先ほど書いたように
どれも正解です。

ただし、①番の 「横に完全にぴったり揃える」 方法は
ビギナーには “ センターに戻す感覚がわかりやすく ”
ステップの順番だけ速攻、身体に覚え込ませるという点ではかなり良い方法なのですが、
揃えた場合に完全な「静止荷重」になりがちで(これはやってみれば一発でわかります。)
初心・初級者が一瞬突っ立った状態になる危険性もあるように感じます。
また、カクカクした動きや上下動を誘発しやすいとも思われ、
この方法の場合、ステップの順番さえ覚えてしまえば、後は
②③④のどれかに移行した方が良いと私は思います。
(その点に関しては、むしろ最初から②③④のどれかでベーシックステップを教えるインストラクターが多いのでは? また、最初は①で覚えてもらい早期に②③④へ移行させるケースも多いかと。)
また、①の方法の他の良さとして、ステップが暴れる傾向の踊り手に対し、
それを抑制する、ステップを整える効果もそれなりにあると思うのですが、
今述べたような “ 静止荷重 ” そして “ 突っ立った状態 ” 、あるいは“ カクカクした動き ” や “ 上下動 ”
これらを誘発する可能性を考えると、コーチする側が注意していない限り不安は残る。
個人的には、汎用性があるという点で、②か③で
自分にとって自然で、一番心地よく感じられる幅・スタイルを選べば良いと思ってます。
もちろん、④でも構いません。
自然ですしね。 ただし④もしくは④に近づくにつれ、組んだ時の女性の歩幅を考慮しないと彼女がちょっと大股に感じる場合があるので、実際にペアで踊る時には配慮が必要です。

また、当然前後のスペースはより必要になり(東京の週末のような)混雑した状況であれば、やはり②から③の間、やや大きめでも③前後くらいが踊りやすく

実戦に向いたステップワークのような気もしますね。

(備考: 以上はOn1をマスターする、これを前提に書いていますが、On2の場合

最初から③、むしろ④のアプローチを採ります。 というか、デフォルト〔標準〕の歩法が③か④、

ニュアンスとしては④に近いんですね。 まあ、混雑してたら

On2でもステップを絞る、すなわち歩幅を小さめにした方がいいのは同じですが。

一応、指摘しておきました。

On2の件ですのでビギナー&初級者の方は全く・気にしなくて結構です。 スルーしてください。)


さて、ここで
たった今、上で述べた事と真逆のことを書こうと思います。


「横に完全にぴったり揃える」やり方はビギナー向けのやり方で、
初心者には理解しやすいけれど、長所はそこだけ・・
まあ、それと脚が暴れるタイプの踊り手への抑制効果・・
その程度。
そういう風に私は考えていました。長い間。
実際、ネット上のステップ解説では
” カウント3とカウント7でまったくズレずに足をピッタリ揃える ”
そういった “ 初心者向けの映像 ” をいくつも見つけることが出来ます。

ところが、現実のダンスフロアに目を移してみると、
エレガントな踊り手、とりわけリーダーで明らかに上級者と言っていい人で
①、もしくはかなり①に近い②で踊る人・・ も今度は(少数とは言え)見つけることが出来るのです。


さあ、困った。
明らかにベテランのリーダーなのに、ニュートラルポジション(セントラルポジション)は、
初心者と同じ感じで詰めている。 見れば、ほとんど足が揃っているではないか?
何で? てな感じです。

これはどういうことかと言うと、足を揃えるやり方には
初心者向けのメリットとは別に上級者向けのメリットが存在する、
そういうことなのだと思います。

上級者は程度の差はあっても、歩幅そしてニュートラルポジションの位置を
自然にコントロールしています。
経験から来るほとんど無意識の選択かもしれませんが。
そして、一部の上級者が使う
「横にぴったり揃える」もしくは「横にほとんどぴったり揃える」方法は
非常に混んだ現場で踊る際や、
コンパクトに踊りつつ微妙なテンションを捉える一つのやり方として、
フォロワーを接近した空間でコントロールする手法として
また、フォロワーの前進する力をより受け止める方法として
あるいは ” メレンゲアクション ” を強調した大地とのつながりの濃い踊り方として
また、一曲の中でコンパクトなパートを作る一つの方法として、などなど
初心者への ” 覚えやすい ” というメリットとは別の理由・メリットがあり、
ゆえに、
彼らはそれを使っている。

そんな 「ぴったり」  もしくは 「ほぼぴったり」 のやり方で踊る
上級者を実際に目撃してから
「足を揃えるやり方は初心者専用」  という私の考え方は変わったということです。

(笑ったのは・・ 人のやり方を見て「なるほど」と気付いた訳ですが、

よく考えてみたら、混んだ空間で自分もそれやってました(笑)

いやー、自分の踊りってわかんないもんだわ。 無意識にアジャストしている部分が多いんだろうねー)

したがって、最終的には①②③④どれも有りということになるのですが
でも、
初心・初級者にとって、それはずっとずっと先の話。
最初は先に述べたように②か③(場合によっては④)で、
自分が最も自然に感じられる
揃え方と歩幅で進めて行けば良いと思います。
特に、初心者さんで(男女共にですが、とりわけ男性で)問題になるのは
 “ 大股になる ” ケースがほとんどなので、

(したがって④を選択した場合は特に注意。)

そこを注意すれば、かなり良くなってくるはずです。


以上、6番目のチェックポイント
“ ニュートラルポジションのコントロール ”
について説明しました。

 

 


さて、どんどん先へ進みたいのですが、
・・何? チェックするポイントがたくさんあって、ステップを踏んでも
何かぎこちなくなってしまい楽しくない!

あ~、それはそうかもですねー。

ここまでで出て来たのは6つですが・・

①常にボール&フラットで。
②膝の曲げを維持。
③つま先の方向をチェック。
④下を向かない・視線は相手へ。
⑤綺麗な姿勢の維持。
⑥ニュートラルポジションのコントロール。


こういうのを絶えず、チェックしながらステップを練習するというのは・・
正直、“楽しくない”  かもしれないですね。
というか
ちょっと長続きしそうにない感じです。
なので、普段は曲に乗って楽しく踏むだけで構わないと思う。 で回数を稼ぐ。
そして時々きちんとチェックを入れる。
そういうやり方だったら上達も望めるし、

続けやすい気もしています。



で、最終的に幾つチェックするのかと言うと
10個でしたね。 


それではあと4つです、行ってみましょう。



7番目のチェックポイント。
これは、“上下動 ” ですね。
ベーシックステップの一歩一歩を踏む時に、
上下動しない・ホッピングしないということ。
ぴょこぴょこ跳ねるのはNGです。
言い換えれば
ベーシックの一連の流れを
肩と目の高さ(アイレベル)を上下させずにスムーズに行うということ。

一部の初心者さんが勘違いしてしまう点でもあり、
リズムに乗ろうとして、身体全体が上下動してしまうケースがありますね。
ここで言う上下動とは、見た目でハッキリわかる大きな上下動や
組んでハッキリ感じ取れる上下動のことを言っています。
つまり、“ ガタガタした ” あるいは “ ぴょこぴょこの ” 上下動のことです。
(本当に小さなものは許容範囲内、というか問題無しでしょうね。最初は。)
ちょっと硬い言い方をすれば、
“一定サイクルの上下振動” はダメだよ、ということです。

なぜそういった上下動が良くないかというと、
まずフォロワーにハッキリしたサイクリック(周期的)な上下動があると
リーダーはリードしにくくなります。
大抵の場合で。
リーダー側にそういう上下動がある場合は、フォロワーは
サスペンションがフニャフニャのクルマでデコボコ道を走っているような
そんな不快感を感じるのではないでしょうか。(感じ方に個人差はあると思うけど)
あるいは、暴れ気味のリードに感じる場合もあるのでは。
両者にそんな上下動がある場合、これは・・ 想像したくありません。(笑)
快適なダンスとは言い難いでしょうね。たぶん。 上下動が奇跡的にシンクロしない限り(笑)
詳細に見ればこのような上下動には様々なマイナス面があるのですが
初心・初級の方はとにかく理屈抜きで
“ ベーシックステップの上下動はよくない ” と覚えて下さい。
(曲の開始時点や意図的に1パート入れ込むような場合などを除く。)

さて、
上下動がいけないと言われても、

どういう風にすればいいのかいまいちわからない・・ と。
はい。それは、
踏んだ時に “ 沈まない ” 、蹴り出す時に “ 跳ねない ” ようにすればOK。
でも特に前者が重要でしょうか。
つまり “ 着地した時に肩や目線を沈ませない ”
ようにしていれば、上下動は発生しにくいでしょう。

それから、ベーシックの上下動というものは、このチェックポイントの最初に触れた
“ ボール&フラットの足の動き ” と関連性があり、
上下動が発生している人は
ボールとヒールで同時にガツンと踏んでいる可能性があります。
つまり、ボール&フラットの足運びが出来ていない。(その可能性が非常に高い。)
そこが出来てくれば、上下動があったとしても自然に消失する
少なくともほとんど気にならないレベルになるのではないか、そう考えています。

つまり(私見ですが)
上の二点を守れば、すなわち
“ ボール&フラットの踏み方で、着地時に沈まないようにすれば ”
上下動の無い滑らかなステップになってくると思います。

 


練習ならば、アイレベルで何か目印を設定し、
それを見つめながらベーシックを踏み、上下動の有無を確認すると良いです。
サルサ友達にそばで見てもらうのも良いかも。
またダンススタジオの鏡はこういう部分をチェックするためにこそあるので
活用しない手はないです。
一番良い方法は、それなりに踊れる人(ビギナーにはこの辺の見極めが非常に難しいのですが、癖のない綺麗なベーシックを踏める人でなおかつ信頼のおける人、という意味です。インストラクターやそのアシスタントでしたらもちろん条件を満たしているはず。)
そういう人を見つけて組んでもらって

“ 上下動してる?  してない? ”

“ 縦にギクシャクしてないか?”
と率直な意見をもらうことでしょうね。
ビギナーが女性の場合でも、男性の場合でも。

いずれにしろ
“ ボール&フラットで、着地時に沈まない ”
ことを意識し、守ろうとしていれば
ベーシックステップは良い方向へまとまってくるはずです。

・・と書いておいて
最後に一つだけ懺悔しますが、“ ぴょこぴょこベーシック ” でも
女性のキャラが合っていたりすると(若い子に稀にいるんですが)
案外楽しく一曲踊れてしまったりするんですね。これが。(笑)

元気有り余っているのかな。 まあ、それは数少ない例外。
あくまで、彼女のキャラクター次第。

対して男はリードしなくてはならないわけなので、

男の、限度を超えた(周期性の)上下動に関しては、やはり完全NGでしょう。
そう受取ってもらって間違いないですね。

この上下動ですが、筋肉 特にインナーマッスルの強さで出たり出なかったりする部分があって、
逆に言えば、上下動の発生しない動きになってくれば、

インナーマッスルは鍛えられつつある・のではないかと考えます。


以上、ベーシックステップは肩やアイレベルを上下させずに
スムーズな流れで踏むようにする。
つまり、上下動はNG 
ということを説明しました。


ここで話していることはベーシックステップでのサイクリックで不要な上下動(上下方向の振動)、

時として不快に感じる振動の話なので、
ダンスの一連の流れの中で腰を落としたり、逆にわずかにせり上がったり、
意図的に入れるバーチカル(上下方向)のアクションに関しては全く別の話です。

サルサは本当に個性を尊重するダンスなので、そういう動きを積極的に入れて来る人

(特にリーダーの場合ですが)もいるし、
全く無い人もいる。
いろいろです。

ただ、そういう意図した上下の動きも、

不快な上下動のないスムーズなベーシックの土台の上に組み込めるものであって、
ベーシックもガタガタの上下動、アクションも上下動では
気持ちの良いダンスにはなりにくいと思います。
したがって、
初心・初級の方は
“ ぴょこぴょこ ”  あるいは  “ ガタガタ ”  の無い、ニュートラルでスムーズな
ベーシックステップ(土台)をまずきちんと身に付けようよ。という話をしています。

(繰り返しになりますが、上級者の場合、

音楽に合わせて上下動を豊富に入れ込んでくる人もいて、

そういうのは別ですから。 混同しないようにお願いします。)

一つ、初心・初級者向けにアドバイスを出すのであれば、

「氷上を動いているような動きをイメージする」

すなわち

「アイスダンスのように滑らかに動けることを、まずは目指す。

そのためには、ボール&フラットの足運び、そしてここで述べた周期的な上下動の消去が不可欠」
そういうことになるかと思います。

   
   
それでは7番目、終了。

①常にボール&フラットで。
②膝の曲げを維持。
③つま先の方向をチェック。
④下を向かない・視線は相手へ。
⑤綺麗な姿勢の維持。
⑥ニュートラルポジションのコントロール。
⑦上下動はNG。


残りあと三つ。



次は、“ カウント4と8においても体重移動は継続している ” ということ。

サルサバーやスタジオのレッスンなんかでも割と言われる点ではないでしょうか。

(このチェックポイントは Ⅷ.の中で、ポイント①②と共に指摘していましたね。

〈映像5のところ〉 でも、とても大切な点なのでもう一度説明を加えます。)

123・567・
ワントゥスリー・ファイブシックスセブン・
でステッブする際、

12ピタッ、56ピタッ  ではない。



3のステップは5に向けて
7のステップは1に向けて
スムーズに、なだらかに、つなげる感じですね。
サルサは原則4と8でステップしないダンスな訳ですが、
カウント4(と言うか3の直後から5まで)
カウント8(同様に、7の直後から1まで)
のタイミングにおいては
上体は垂直かそれに近いラテンの綺麗な姿勢を維持しつつ、動いている。上体で体重移動を行っている。
止まってはいない。
“ 体重を移し替える。片側の水溜まりからもう片方の水溜まりへ。”
というニュアンスで納得される方もいます。

もちろん、ダンスですから34そして78のカウントの中で  “ 一瞬溜める ”   ” 粘る”  つまり
“ 両足を接地している時間を一瞬長く取り、ステップに変化を付けてグルーヴを出す。“
そんな表現を入れ込む場合も〈人によるし、少ないですが〉あったりします。
(特にリーダーの場合。その人のダンススタイルとか性格、そして何より曲調が大きく影響しますが。
また、二人が離れて踊るようなパートがあれば、そんな表現はより入れやすいのは確かです。)
ただ、サルサはあくまでもペアダンス。
組んだ相手が心地よく感じるようなスムーズなベーシックステップが最善で

好まれるのではないでしょうか。
多くの場合、あるいはほとんどの場合で。

また、

個性的な溜め・粘り・アクションを出すにしてもやはり

スムーズなベーシックステップが土台になっています。
ですので、

初心者さんも最初から、ピタッと止めるような癖が付かないように気を付けて、
このカウント4と8でのスムーズな体重移動を覚えるべきかと。
そう思います。

12ストップ、56ストップ
12ピタッ    、56ピタッ  ではなくて
スムーズに、なだらかに、つながって行くような感じ、
ですね。
(ただ、くどいようですが・・ メリハリ、一種のアクセントが欲しい場合もあったりして、

その辺の両立は、長く続けているダンサーにとっても課題でしょうね。
でも基本はスムーズで、なだらかに繋がるスタイルだと思いますよ。

ジェットコースター的な緩急が入ったとしてもね。)

 

どーしても上手く行かない、という初心・初級者さんであれば、

123・567・ ではなく、クイッククイックスロー クイッククイックスロー でカウントしてみる、

あるいは男性の場合、

「3でボール、4でヒール」 という足運びでやってみると良い方向へ進む・・かもしれません。

(同様に、7でボール、8でヒール・・と考えてしまいそうですが、

こちらは前進する力に任せて等速で進み、7は普通にボール&フラットで踏めば良い。

つまり、ビギナーが問題を起こしやすいのは日常的にやらない“ 後退ステップ ” 時が多い。

後退で左足を突っ張ったりするケースが時々ある・・(体重が右足に残存)

ということでしょうか。言い換えると、前進ステップの修正は比較的簡単だが、

後退ステップの修正が見過ごされる・・そんなケースが結構あるような気がしています。)

・・この「3でボール、4でヒール」ですが、

実践上のボール→ヒールの足運びは、そこまでゆっくりではなくて

ヒール接地は3と4の間、すなわち

「3&付近」のように感じますが、

スムーズに踏めないビギナーさんであれば、一度試してみる価値はあると思います。

以上、

男性のステップカウントで説明しましたが、

女性の場合、

「7でボール、8でヒール(もしくは7&でヒール)」

「3&4は前進する力に任せて等速に進み、ナチュラルにボール&フラットで踏む」

と言い換えられます。

 

そんなところですかね。 ビギナーとベテランの違いや

やや難しめの対応策とかが入って、スパッと言い切れない記述になりましたが・・

 

要は、上体が綺麗に立ったままでのスムーズな体重移動が

とっても大切だよ、速いサルサ音楽に乗って楽しく踊るためには・・

という事ですね。


以上が8番目のチェックポイント、

 体重移動を継続、4と8でも。でした。

 

 

 

追加で少し整理しておきますが・・

上下動はNG。で指摘したのは、

垂直方向のノイズ(のようなもの)の除去。

体重移動を継続、4と8でも。で指摘したのは、

水平方向のノイズ(のようなもの)の除去。

そういう風に言い換えられると思います。

⑦と⑧で指摘したのは、ダンス初心者に生じやすい

「垂直・水平方向のノイズ」

これは放置するとマズいので、その除去方法について触れました。

 

ダンスを踊る際にハッキリと現れる個々人の足運びの “癖” というのは本当に人それぞれです。

ほぼマンツーマンによる指摘と修正(矯正)が必要になってくる類のものですが、

垂直方向のノイズに関しては、

ボール&フラットの足運びが出来ていないか、前進の時に沈み込んでしまう癖が

原因である可能性が高く、

水平方向のノイズに関しては

この “ 12ピタッ    、56ピタッ ” という足運びから発生しているケースが多いのではと考えます。

放置すると悪い癖のまま固まってしまうので、

人によりますが、明らかに症状が出ている人ならば早めの対応が必要です。

(放置すると脱落の原因にさえなると思う。)

ですので、この7番と8番のチェックポイントはサルサビギナーにとって

非常に重要だと思われます。

 

 

 

 

それでは次に進みましょう。

あと、二つ。

 

 

 

次は、
“ 腕を自然に振る ”

だらーんと腕を垂らして、ベーシックを踏む。
ということはまずありません。
実際は、ウエスト付近に前腕をセット、構えた状態で
リズムを取るように動かすスタイルから
明快に腕全体を振るスタイルまで
ダンサーによって本当にいろいろなのですが・・

初心・初級の方はやはり明快に腕を振った方が良いと私は思います。
ある程度慣れてきたら、リズムを取るようなスタイルとの併用が
割といいんじゃないかと。

きちんと腕を振る事によって、何より正しいリズムを刻みやすくなりますし
(音楽を聞いてリズムを取るのが苦手、ステップがどうしてもずれてしまうという人は、
腕がリズムとシンクロするように、正確に振ると良いです。)
また、ラテンダンス特有の腰や肩のグルーヴを後々出すためにも
最初の段階からサボらずに、腕を動かしておいた方が良いですね。

(肩付近と腰は連動することが多く、肩を上手に動かすのにやはり腕は大切。

したがって、腕と腰は意外とつながっているという事。

この辺の感覚的なものは、長くやっていれば実感できるでしょう。)

ただ、この “ 自然に腕を振る ” という動作には最初、
初心・初級者が感じる“ 小さな壁 ” みたいなものがありまして、
それは、
LAon1スタイルの場合では男性(リーダー)のステップカウントの内
カウント1、そしてカウント6と7
これは前へ向かうステップですから問題ありません。
歩くように腕を振れば良い。
歩ける人なら誰でも出来ます。

問題は、カウント2、3、5。 なんですね。これが。
(女性の場合はカウント1、6、7、になります。)
日常生活の中で後へステップする動きは、まずほとんど無いでしょうから
その時に腕を振れ、と言われても混乱する人が出て来る。 必ず。


まあ、流れに乗って自然に振ってれば問題ないのですが、
つまり、交互に振っていれば問題ないのです。
言い換えると
右右とか左左でクイクイと連続して振ることはありませんので。
もちろん、休止ステップのカウント4と8では腕を振りません。
腕を振るのもステップと同様、123・567・の6回です。

12345678

の中で6回ステップするのに合わせて6回腕を振る。

ただ、それだけです。

(6回のステップに対し、4回腕を振るようなスタイルもあるのですが、

最初は推奨しません。 当レッスンにおいてはそういう扱いとします。)


もし・・ 腕の振りがわからなくなったら、
“ 腕は交互に振ればOK ”
そう念じていれば、うまく行きやすい。

それでも混乱することがあれば、
動かした足の反対側の腕を前へ振る。
動かした足と同じ側のヒジを後へ振る。
のどちらかでやってみてください。

どれも同じ結果になります。
個人的には最後の

“ 動かした足と同じサイドのヒジを後へ振る ”
が最も認識しやすく効果的かなと思っているんですけど、
どうでしょう?

混乱したら、腕ではなくヒジに意識を集中し振ってみるということ。

ヒジでタイミングを取るのは結構いい方法です。

ただし、そのヒジが周囲の人に絶対に当たらないよう注意してくださいね。)

 

この、

動かした足と同じサイドのヒジを後へ振る ”

ですが、どうしてもピンと来なかったら「普通にウォーキング」つまり

「前に歩き続けて」確認してみてください。

絶対にそうなっていますから。(笑)

 

 


うーん、こうやってチェックポイントを見て行くと
やはり、クラブレッスン等でインストラクターやアシスタントの真似をするのが
いかに効果があるのかがわかりますね。
実際に至近距離で見て、真似る。
原点ですね。

そういう綺麗な・あるいはかっこいいベーシックを踏める人を見た時に
腕の振り全体を真似、コピー出来ればベストですが、
ベーシックの腕の振りというのは実質 “ 肩を支点としたヒジの振り子運動+α ”
ですから、やはり “ ヒジ ”  その軌道に注目して見ると “ 見えて来る ” かもしれません。


それからもう一点。
男と女で腕の振りは・・ 実は違っています。
基本は、上で述べた交互の振りであることは間違いなく、
原型としてのニュートラルな振り、

ユニセックスな振りというのも、もちろんあるのですが、
男女でニュアンスが異なっていることは多い。

んー ちょっと難しいな。
初心・初級者にはいきなりは不要な点でしょうね。
最初は自然な、つまりニュートラルな腕の振りが出来れば、それで満点です。
男女の違いというのは・・ ネットの映像で男女別のベーシックステップを
腕に注目して見て行けば、なんとなくわかるはず。

(このサイトで取り上げている映像で言うと・・

“ Ⅷ.LAon1のステップ・その基本 ” の4番と5番の映像を見れば、

男と女の腕の振りの違いが結構感じ取れると思います。

女性のは、かなりスタイリングが入った腕の振りではありますが。)

 

とりあえず今は、男らしい振り、女らしい振り、というものがあって、
実際、腕の振りでそれぞれのニュアンスを醸し出せる、表現出来る・・
ということを知っていれば、それで充分です。

 

最後にひとつ・・  腕・肩回りの動きに絡め一つだけチェックしておくと・・

腕を振るにあたり、

肩が上がってないか、首をすくめるようになっていないか、

肩がナチュラルに下がっている状態にあるかどうかを確認してみて下さい。

緊張したり不必要な力みがあると、肩が知らないうちに上がっていたりします。

 

⑤番の「綺麗な姿勢の維持」 のところで壁を使った姿勢の矯正をやりましたが、

それが維持できているかどうか。

肩が上がらず、首の後ろ・うなじ周辺に涼しい風が抜けている

そんなリラックスしたイメージが抱けるかどうか。

上半身に無駄な緊張がないかどうかを(決して神経質になる必要はありませんが)

ざっと確認してみてください。

 

そんなところかな。


以上、“ 腕を自然に振る ” でした。



さて、これで9つ出ましたね。

①常にボール&フラットで。
②膝の曲げを維持。
③つま先の方向をチェック。
④下を向かない・視線は相手へ。
⑤綺麗な姿勢の維持。
⑥ニュートラルポジションのコントロール。
⑦上下動はNG。
⑧体重移動を継続、4と8でも。
⑨腕を自然に振る。

 

 

次が最後です。
これが最重要ポイントかもしれません。
それはもちろん、カウントの正確性です。

ダンスビギナーが勘違いしたまま、修正の機会を逸するケースが
あるように感じるのですが、

そもそも、
“ 正確なカウントでステップする ” って

“ 床に接地するタイミングが正確である ”   ということ・・  ですよね。


時々、
ん、パッ。 という風に踏む人、つまり ‘ん’ が正確なタイミングなんだけど、
空中でそれを取ってしまい、床に接地するタイミングが「遅れる癖」が付いている人がいます。
逆に、
サッ、ん・・ という風に、サッと「早めにステップ」してしまう人もいます。
もちろん、この場合も ‘ん’ が正しいタイミングです。
(慌ててしまうのかもしれませんね)

床・大地と繋がるタイミング、

足で踏む・柔かく叩くタイミングと
音楽のカウントをシンクロさせるということです。


“ 床に足裏のボールが接地するタイミングが正確である ”  ということですね。

(少々専門的な注: ボール⇒ヒールの足運びであっても

ボールタイミングではなくヒールタイミングを推奨するケースの存在など、

つまり、ダンスには小難しい議論も存在するようですが、スローなペアダンスならいざ知らず、

サルサの速い音楽に乗って踊る場合、ボールタイミング・ヒールタイミングの差は

意識して見ない限り、外側からはほとんど区別し難い、本人にしかわからないくらいのかすかな差です。

ですので、やりやすい方法を選ぶべきかと。

あらためて、

「ジャストで踏んで行く」

「流れて来る音楽の変化に対し、完全に乗る」そのことを考えると、

やはり、誰にでも把握・実行しやすい “ ボールタイミング ” で丁寧に踏んでいくことが良いと考えます。

つまり、

ステップの正確性を求めるならば、やはり

ボールに意識を集中し、そこをコントロールするのがベストでしょう。 従って、

本サイトでは徹底して、「ボール認識・ボールタイミングで床を踏むこと」 をお勧めしています。)

 

そもそもの話、ペアで踊るダンスというものは、

両者が同じ音楽を聴き、

同じ波・タイミングに乗ることで成立しています。  したがって、

“ 音楽を良く聴いて、正確なタイミングでステップ出来る ” というのは、

リーダー・フォロワー共に絶対必要なわけですが・・
とりわけ、タイミングのコントロールも行うリーダーに対し、

より必要とされるのは・・ 確かでしょう。
この辺は場数・経験もさることながら、意識を伴った丁寧な練習量でしょうね。
あと、音楽を聴いて来た経験値、それにかなり左右されると思う。

“ 正確なカウントでステップすること ”
言い換えれば
サルサビギナーが目指すべき第一の目標は
“ 音楽の速度、そしてその変化に合わせ、メトロノームのように正確なステップが踏めること ”
これですね。

簡単に書いてしまいましたが、音楽のテンポを変化も含めて正確にトレースし、
極めて正確なメトロノームのようなステップ・・ そういうステップが踏める人、特にリーダーは
そう多くはいません。 自戒も込めて言いますが、
そういうタイミングで踏めるリーダーは少数派です。

その辺の足回りが中途半端なまま

先に行っちゃってる人も割といたりする、そんな印象かな。

(自分自身も紆余曲折だったと思いますが、その辺の足回りをきちんとやらないと

曲のイレギュラーな変化や、ちょっと難しいルーティンになった時に

途端に付いて行けなくなるんだよね。)

比較的スローな曲がかかっても、アップテンポな曲がかかっても
流れて来る2小節に対し”123・567・” が、”クイッククイックスロー、クイッククイックスロー” が、
極めて正確に踏める。
重要なのはそこです。(練習量として不足しがちなのもその部分。)

そのためには、⑤で説明した ” 綺麗な姿勢の維持 ” が「ある程度」出来ていないと・・
つまり、ボディバランスが良くないとダメなんですね。 正確なステップを踏むためには。
 

と同時に、“ リズムを愛でる ” そういう感覚も大切かと思われます。

空中に消えて行く、音・リズムを手ですくうような感じ・・

(キザに聞こえるかもしれないけど)
消えゆくリズムの余韻さえも愛おしむ感覚・・

ダンスフロアを見渡すと、単純なことをやっているのに全然違う、
なぜか様になっているダンサーがいます。
(比較的外国の方に多い印象ですが。 日本人ダンサーにももちろん居ます。そういう人。)
よく観察してみると、共通点はそこです。
つまり、彼・彼女らには “ リズムはあって当然 ” ではなく、
“ リズムを愛しむ・共感する ”
“ 流れて来るリズムに感謝を込める ”  そんな感覚があるのです。

別に詩人になれと言っているわけではありませんが(笑) サルサを続けていると
その辺がポイントだなー という気はします。
感謝を動作で表せとか(笑)意識的に何かをやれ、と言っているわけでもありません。
そういった、リズムを大切に受け取る感覚・感情を保持していれば、いつか様になってくる。

本人のダンスに味のようなものが加味され、自然と目を引くようになる。

そんな気がします。 


また、“ リズムはあって当然 ” ではなくて、

流れて来るそれに感謝の気持ちを持ちつつ踊っていれば
自然と音楽に合ったステップを刻むようになり、
ステップの正確性・シンクロ率は格段に上がって来るはずです。

というわけで、

ラスト10番、カウントの正確性 

 

“ 音楽の速度、そしてその変化に合わせ、メトロノームのように正確なステップが踏めること ”

“ 音・リズム、そしてリズムの余韻に感謝を込めること ”

 

この二つを大切な点、目標として挙げました。

 

 

 

それでは、ここまで見て来たチェックポイントを並べてみましょうか ・・

 

 

①常にボール&フラットで。
②膝の曲げを維持。
③つま先の方向をチェック。
④下を向かない・視線は相手へ。
⑤綺麗な姿勢の維持。
⑥ニュートラルポジションのコントロール。
⑦上下動はNG。
⑧体重移動を継続、4と8でも。
⑨腕を自然に振る。
⑩正確なカウントで踏む。

 

以上です。


これで出揃ったわけですが、

今回リストアップした10のポイント、
これらを満たしたベーシックステップをそつなく・自然に踏むことが出来れば、
あなたの基礎部分のクォリティはかなりのレベルだと言って良いです。
(練習あるのみですね!)

ただ、最初から10個も常時気にしながら練習するなんて、
不可能かも。 ですので、
⑦の前で書いたように、

普段は曲に乗って楽しく踏むだけで構わないと思う。 で回数を稼ぐ。
そして時々きちんとチェックを入れる。

という方法がお勧めでしょうか。
ただしこの10個の内、初心者が常に気に留めておいた方がよい
そんなポイントが3つはあると思います。
それは、
①、⑤、⑩ですね。
すなわち、

常にボール&フラットで、綺麗な姿勢を維持しながら、正確なカウントで踏む。

この3つは常にきちんと押さえる。
初心者さんのスタートはまずそこからです。

練習会でもそこを外さないように、やっていきたいと思います。

特に、綺麗な姿勢の維持のコツみたいなのを伝えて行ければ、そう思っています。

 



さて、

以上が良いベーシックステップを身に付け、洗練させるためのポイント・・  ですが、

実はこれで終わりではありません。
その10個を満たしたベーシックが踏めれば  相当いい線行くはずですが、
さらに積み上げるポイントは幾つかあります。
例えば “ 腰(骨盤)の振れ ”。

ラテンダンスをやたら腰を振るダンスという風にイメージする一般の方は

多いのではないかと思いますが、
これはかなり誤解が入っています。
日本においては “ サンバ ” のイメージが強いのかもしれませんが、
あれはポルトガル語圏のブラジリアンダンスであって、
スペイン語圏のラテンダンスはそもそものジャンルが異なります。
(サルサダンスはラテンダンスの系統と言えます。その歴史に触れ始めると
大変なボリュームになるので、解説は機会をあたらめてやります。)
サンバに関して言えば、浅草サンバカーニバルとか本格的ですし、
各地のサンバカーニバルでそのダンスを見かけることはあると思います。
ただ、個人的に一番印象的なのは “ カズダンス ” です。

   

 

 

(チャリティの試合ですが、自分の中ではとても印象に残っている、唯一無二の映像なので

そのまま出させて頂きます。 プレーヤーも監督もホント大人の対応でしたね。) 

   

  

あらためて、この試合のハイライトを見てみると・・

   

いやー、ゴールに至る流れも素晴らしいですが、

流し込んだその後の三浦選手のダンス、何度見てもいいですね。  

オリジナルで、かつ洒落っ気のあるダンスです。
カッコいいですね。本当に。
でも踊るのは相当難しいですよ、カズダンスは。
私も出来ません(笑)
この動き、ブラジルの  とあるサッカー選手がゴール後にサンバを踊っている姿を見て、

それに触発され踊り始めたとの事ですが、
確かにカズダンスはサンバベースで

(もろサンバというより、サンバの香りが漂って来るくらいの印象。)

よく見ると、ラテンダンスには無い“ 腰のバウンス ” の動きがあります。

 

またサンバの場合、腰に水平面のリミッターはかかっていません。
つまり、曲が佳境に入り、腰の動きが激しくなってきた場合、
その弧は “ 上下に振り切れる傾向にある ”
サッカー選手なので、さすがにそこまではやってませんが(笑)
 
サルサのようなラテンダンスは、振れた腰がさらに上へ振り切れるということは
基本的には有り得ません。
ショーとか見せる場合で稀に例外が発生するかどうかは別として。
(また、ダンスは融合して行くことが多々ありますから、

比較的新しいラテンダンスには本来無かったそういった動きがプラスされる事、

これはあるかもしれません。 可能性としては有り得る。)

あと、バリバリのカリビアンテイストでキューバンをソーシャルで踊っていた
インストラクタークラスの人で、腰振り切れてるんじゃないか・
みたいなシーン・動きは見た事ありますが、そーいうのは例外。 

少なくともOn1・On2スタイルでは振り切れない。
その動きは以下の通り。

きちんと踏み出した足に連動して、踏み出した側の骨盤が落ちる・傾く、
それが連続した結果、腰が振り子のような弧を描いて動いているように見える。
そういうことです。
サルサにおける腰は意識してプリプリ動かすのではなく、足を綺麗に踏み出した
“ 結果 ” 、ナチュラルに振れる。 振り子のように。
そういうことになります。

(弧というより三次元で八の字を描いているように見えることもありますが。)

インストラクターさんによっては最初からこの動きを教える方もいます。
正攻法ですね。 でもなかなか難しいでしょう。ダンス初心者がこれを真似るのは。
関節の可動域が充分に開いていないので、時間はかかるはず。

(正確に言うと、神経系が  “ 最大限動かしていいよ ”  という指令を出せずにいるので

骨盤回りの関節可動域が非常に狭い。つまり、固まっている状態。)
時間のかかるものに早期に手をつけるというのは理にかなってはいるんですがね。
ただし、難しい。

ある程度、この腰の動きが表出してくれば、
おお、ラテンっぽい!ということにはなってくるでしょう。
また、ソーシャルで踊る際にもグルーヴは出て来ると思います。
(グルーヴやノリというものはラテンぽい・ぽくないというもの以外に
星の数ほどあるような気もしますが。良いダンサーの数だけね。

だから、自分の好きな方向性でグルーヴ感を出せればいい、

単にそういう話なんだけど、ラテンっぽいというのはやはり強力ではあります。)

この腰の動き、“ 腰(骨盤)の振れ ” ですが、ベーシックステップだけで

綺麗な腰の振れを身に付けるのは
非常に難しい・という気がしています。
それを体得するには、横方向への基本ステップである
“ サイドブレイク ” (サイドステップ、サイドベーシックとも)
が洗練されて来ないと無理・かもしれません。
ラテンっぽさを追求したいなら、ベーシックとサイドブレイクを
車の両輪のようにやり込む必要があるかと。
その辺は練習会、あるいは別な機会を見つけて “ サイドブレイク ” の解説もしてみたいと思います。

・・以上、10のポイント以外で積み上げるものの一つ、
“ 腰(骨盤)の振れ ” について、簡単に解説してみました。

さて、
“ ベーシックステップ ” そして “ サイドブレイク ” が出て来ましたから、
ここで、サルサの三大基礎ステップ について整理しておきましょうか。
ベーシック・サイドブレイクと来れば、三つ目に来るのは
“ クンビア ” です。
斜め後ろ方向へ交互に踏むステップです。
このクンビア、正式にはクンビアステップと呼ばれますが、
元々は南米コロンビア発祥である “ クンビア ” というダンスのメインステップであったため、

サルサにおいて同様のステップを短く “ クンビア ” と呼ぶようになりました。
三大基本ステップの中に挙げられるだけあって、ルーティンの中で結構使われる
大事な足回り、ステップです。
“ クンビア ” はダンスの名称であって、

出来るだけ “ クンビアステップ ” と呼ぶべきという正論もありますが、

実際は短く、“ クンビア ” と呼ばれるケースがほとんどかと。
ずっとそう呼ばれて来ましたし、それでハッキリ意図が伝わるので。 
インストラクターが “ クン ” と言った瞬間にわかる利点も大きく、
私も短く “ クンビア ” と呼んでいます。

(もちろん、正論で行くのも良いことですが。)

以上、ベーシック・サイドブレイク・クンビアが

サルサの(On1およびOn2スタイルでの)三大基本ステップになります。

(キューバンスタイルの場合はキューバンのベーシックである
“ グアペア ” が代わりに入って来ると思うのですが。 On1ダンサー目線で見ると、

あれがベーシックに見えますね。ああいう動きはとても良いし、かなり使えるので、

レッスンでも組み合わせて行きたいです。

LAon1とキューバンは相性が良いので、

効果的なもので無理なく取り入れられる部分はやって行きたいと。)

それからもう一つ。
意外と使えるのが、斜め前に交互に踏む
“ クロスオーバー(クロスオーバーブレイク)” です。

(本来はクロスオーバーも含め、四大基本ステップと呼んでも悪くはないはずなのですが、使う頻度を考えた時、クロスオーバーはかなり少ないのではないか? ということで、とりあえず、

“ 三大基本ステップ ” みたいな表現になっている、気がします。

この辺は個人差が大きく、私は結構クロスオーバー好きでよく踏んでたりします。)

  
以上、ベーシック・サイドブレイク・クンビア・クロスオーバー
の4種が出揃ったところで
チェスや将棋で言う全方向、
前後・左右・斜め後ろ・斜め前
すべての方向へ自由に動けるようになります。 サルサの音楽に乗って。

(これらのステップはすべて、リーダーは左右左・右左右・

フォロワーは右左右・左右左・ という順番そしてタイミングをキープしながら踏みます。)

レッスン(練習会)ですが、ステップに関してはおそらく・・  ベーシックばかりやると思います。
ベーシック70、サイドブレイク 5、クンビア20、クロスオーバー5
くらいの割合でしょうか。

いや、実際は70:0:30:0を選択するだろうね。

(私の考えでは、ビギナーに取って大切なのは、ベーシックの次はクンビアなんですよ。

サイドブレイクを挙げるのが一般的だとは思うけどね。)

というより・・

最初はベーシック100になる。 たぶん。
ベーシックステップがある程度というか、かなり踏めるようになったタイミングで
大幅にこの割合を変更する予定ですが、
まずはベーシックをやり込むことに専念します。



“ フリーでなんとか一曲を踊り切れるようになりたい。男も女も。
出来れば、そこまで最小時間で到達したい。”
とサイトのトップページに書きました。
現代のサルサの体系を見渡してみると、実際その技は多彩で、
基本技術だけでも、
クロスボディリード(CBL)、アンダーアームターン、
インサイドターン、エンチューフラ、スポットターン、各種コーミング・・
あるいはハンマーロックなどなど、やることは沢山あります。
が、最初は目移りせず、
まずはベーシックステップをやり込んで、そこから
着実に繋げて行きたいと思います。


まあ、ソーシャルダンスは楽しむもの、
あくまで “ ニコニコな道場 ” で行く予定なので。
道場と言ってはいますが、しばくような事はしませんから(笑)



To Be Continued (サルサの解説本は引き続き書いて行きます。)